吾妻小富士 [山歩]
浄土平から吾妻小富士。
一切経山から浄土平へ戻ってくるころ、ポツポツと空から降ってくるものがありました。
あらら、いよいよ来てしまったか・・・と、思いつつ、気になる程じゃあないし・・・・・・と、
バックパックを車に置き、カメラバッグに持ち替えて、吾妻小富士に向かいました。
吾妻小富士周辺のガレ場はいい感じに色づいていますが、
太陽光の具合が思わしくなく、ちょっと沈んでしまいましたね。
吾妻小富士へは、浄土平駐車場から、ハードな階段登りで登ることができます。
整備されているんですが、結構大味な感じです。
息がきれます。
階段を登りきったあたりから振り返って、
浄土平のレストハウスと、一切経山。
噴煙が上がっている山の奥の、ちょっと平らな山の方が、一切経山の山頂になります。
奥だから低く見えるのかも。
吾妻小富士の噴火口跡(跡・・・なのかな?)
写真で見るとなだらかで降りられそうに見えますが、実際にはかなりの角度で、
足を滑らせたら痛いじゃすまない気がします。
吾妻小富士の火口は1周1時間程で、お鉢めぐりができます。
一応、道っぽく見えますが、基本、天然そのままと思われますので、
くれぐれも足元には注意が必要です。
しかも、周辺にさえぎるものがまったくなく、麓から吹き上げてくる風も強いので、
あおられて転倒などしませんよう。
俺がここに来る時はいつも強風だな・・・
吾妻小富士の噴火口越しに一切経山。
火山の荒々しさ。
もちろん、こんなところも道です。
誤って噴火口側に落ちないようにしましょう。
どうせ落ちるなら、たぶん山の外側の方が、痛みは軽いと思います。
まあ、どっちみち無傷ではすまないと思いますが。
スカイラインの紅葉も見たかったので、このあたりで引き返そうかと思ったんですが、
次の高いところから、次の・・・と繰り返しているうちに、半分くらい進んでしまったので、
このままお鉢めぐりしてしまうことに。
空がどんよりで紅葉を撮ろうとしても、鮮やかさに欠けると思ったので、
紅葉の撮影は、また後日、どこかで楽しむことにして、
今回は、山を楽しむことにしました。
幸い、雨も結局降らずじまいでした。
このあたりが山頂付近だと思うんですが、
何も標識もないので、吾妻小富士の最高地点ははっきりとしません。
一応、標高は1707mとのこと。
眼下に見えるのは福島市です。
下界からの風にあおられるように、次々と目の前で雲が湧き立ってきました。
下から見ると、たぶんこちらは雲の中なんでしょうね。
今回で浄土平に来るのは2度目ですが、
吾妻小富士からの吾妻スカイラインの風景には圧倒されます。
右奥の道路が曲がっているあたりが、「天狗の庭」だと思いますが、
事前の情報だと、ちょうど紅葉が見ごろだという話だったので、
以前来た時のように素晴らしい紅葉が見られたんでしょうね。
火山性ガスが滞留する可能性があるため、駐停車禁止になっている区間。
窓も閉めてくださいとのこと。
毎度思いますが、吾妻スカイラインにはツーリング中のバイクもたくさん走っているのですが、
バイクの人はどうするんでしょうね。
まさか、息を止めて通過・・・・できる距離でもないですしね。
浄土平の駐車場も、夜間、ガスが滞留する可能性がある旨の注意書きがあります。
ちょっと下がった兎平の駐車場には注意書きがないので、泊まるならそちらでしょうか。
兎平には野営場もありますしね。
周遊1時間と案内されていますが、
写真を撮りつつ、タイムラプステストを2度ほどやって、40分で1周してきました。
歩くだけなら30分くらいかな。
吾妻小富士に登る前に、一切経山から見えた桶沼にも立ち寄ってみたんですが、
こちらは1周できたりするような遊歩道があるわけでなく、
ちょっとした展望場所があるだけでした。
もうちょっと高いと水面と紅葉という感じでいいんでしょうけど。
見晴らしは良くないです。
浄土平駐車場を出た頃には16時を回っていました。
出来れば、吾妻スカイラインを下りながら紅葉を・・・と思ったんですが、
ちょっと下ってすぐ雲の中突入って感じで、なんも見えませんでした。
登ってくる時に、帰りは青空できれいだろうと思ったんですけどねぇ。
予報程、青空が長持ちしてくれなかったです。
眼下に見える福島市は明るく日が射している感じで、下界は予報通りだったんだろうなって
思いましたが。
まぁ、浄土平にはまた機会を作って来てみたいです。
五色沼にも降りてみたいですしね。
【α7】+【Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS】