佐渡1周 その5 [フォトラン]
「その1」から読む場合はコチラから
http://hasekururu4th.blog.so-net.ne.jp/2014-09-27
夜明けを迎えましたが、相変わらず睡魔との戦いでした。
気が付くとセンターラインの方へフラフラと歩いていたり、
ガサガサっという足元の異変に気づいて、ハッとするとガードレールにぶつかる直前だったり・・・
ああ、ガードレールのあるところで良かった・・・・・
後続のランナーに「だいぶフラフラしてるみたいだから気を付けてくださいね!」と声をかけられる。
だよねー、俺も自覚あります。
「なんて自分もそうなんで、走ってるんですけど」と彼は笑って言いました。
・・・・・・なるほど!
夜の間、眠くてフラフラしてたので、これは走らない方がいいだろう、と歩いていたんですが、
むしろ走った方がいいのかもしれない。
よっし、と頭のスイッチを切り替えて、眠くなったら走ることにしました。
日本海を挟んで向こう側にいつもの西蒲三山。
この写真もいっぱい撮ったと思ったんですが、結局、カメラにあったのは1枚だけでした。
西蒲三山がとてもきれいに見えて、そこから左右に続いていく小さな山々も、
見えていたんですが、山のてっぺんだけはっきりみえて、島が浮いているように見えていました。
(これを後で、蜃気楼が見えたと聞いたんですが、蜃気楼とはまた違う気がします)
じつは、昨夜、ヘッドライトを取り出したあたりで、サンバイザーを落としたらしく、
さすがにそんなものの予備は持ってないので、2日目は曇ってくれねーかなと思っていたのですが、
日の出とともに晴れ渡っていく空。
日差しがきついです・・・・・・
さて、走り始めてから、やっと頭がすっきりしてきました。
なーんだー、もっと早くからこうしていればよかったです。
やっぱりランナーだから走っているのが一番いいんですね。
佐渡南岸も、内海府のように多少のアップダウンはありつつも、
ダラダラと長く続く道のりな感じです。
でも、夜と違って、眩しすぎる青空や青い海を見ながらのランなので、
気分的にだいぶ違います。
やっぱり夜走るって大変なんだなぁ、と思い知りました。
海のむこうに灯台。お、あそこがエイドかな??
と、走っていったんですが、それらしき場所がない。
地図を広げてみると、
もう1個先でした。
ちょっとがっくりきたものの、眠気を脱してからは気分よく走れていたので、
さっさと行きますかー。と走り続けます。
7時50分。127.6km地点、第3エイド「多田海浜公園」に到着です。
前日の日中走りながら考えていたところでは、夜のうちにここまで走ってしまって、
ここでのんびり日の出まで休もうかと思っていたんですが、ちょっと遅れてしまいました。
なので、食事と飲み物をいただきながら、食べたら出発するつもり。
笹だんごやらをいただいていると、驚愕の情報が飛び込んできました。
「もうゴールした人がいるって」
・・・・・・ハイ?
あまりにも早すぎて、ホテルの玄関も鍵がかかっていたらしいです。
男性2人の同時ゴールだそうで・・・・・・
しかし、彼らはこのあと22時間どうしていたんでしょう?
「もうここからなら歩いても間に合うよ」
そんな声が聞こえてきました。
確かに残り22時間で80km。普通に歩いても間に合う気がします。
でも、できればもう一晩走るのは避けたいなと思い始めたので、走って再出発。
佐渡の酒といえば「北雪酒造」さんです。
ここでは、試飲もできたりするそうで、中に、いかにもランナーの格好をした人がいたのが見えたんですが、
ビールと違って日本酒は飲めるけど、さすがにマラソン途中で飲む気にもなれず、
スルーです。
参加賞、「越乃寒梅」より「北雪」の方が良くないですか??
寒梅は昔から全国的に有名で、瓶だけでも欲しいという方もいたくらいだそうですから、
他県からいらっしゃる方には寒梅が嬉しいのかもしれませんけどね。
俺はやっぱりどうしても超地元感が・・・・・・その辺のスーパーで買えるし・・・・・・
もちろん「北雪」もスーパーで買えるんですけど。
まだまだ続く佐渡の道。
自販機で飲み物飲みつつ、稲刈りが盛んな田んぼを見ながら、
高いところから見ると棚田になっていてきれいなんだろうなーとか思いを馳せつつ、
テクテク進みます。
走りながら今後のスケジュールを立てる。
昼くらいに小木に着いて、14時には小佐渡南端を回りこんで、日没くらいに真野、
あとはゴールまで、かな。
・・・・・・距離も確認しないで、イメージだけで考えた、まったく根拠もないスケジュールなんですけどね。
佐渡南岸って外海府の海岸線より短いと思ってたけど、じつはそんなに変わらないんですよね。
で、先ほどの127kmのエイドがもうちょっと進んだところのイメージだったんですけど、
実はまだまだ南岸を3分の1くらい進んだ程度のところだったようですね。
赤泊からすぐだと思った小木も、なかなか遠いもんですね。
12時頃に小木に到着です。
おお!?根拠ないのに12時に小木に着いた!と驚きました。
自分でたてたスケジュールに驚いていてどうすんだって感じですが。
「150kmを過ぎましたね!」と追い抜いて行くランナーに声をかけられました。
そうですね、あと少しですね!
・・・・・・あと50だから少しと思えるほど、俺の距離感覚はおかしくなっています。
ほら、4分の1だと思えば少ない気がするじゃないですか・・・・・・
ちょうど佐渡汽船のカーフェリーが入港してきました。
小木に入港するのは、佐渡の小木港と上越市の直江津港を結ぶカーフェリー「こがね丸」です。
新潟~両津の航路しか乗ったことがありませんが、
寺泊~赤泊とか、直江津~小木で佐渡に渡って、観光するのもいいかもしれませんね。
小木には佐渡の名物「たらい舟」があり、ここで乗っていくランナーもいるそうなんですけど、
ちょっと余裕がないのでスルー。
その気になれば、いつでも乗りに来られるし、と思って。
その「その気になればいつでも来れる」が新潟県民にとって、
佐渡を「近くて遠い島」にしている最大の要因な気がしますケド、ね。
小木からはなかなかな登りが待ち構えていました。
だんだんわかってきました、佐渡って4つの先端辺りは非常に起伏が多くて、
その他の海岸線って、ゆるやかなんですね。
ということで、登りながら、小佐渡の南端に近づいてきたのだと、身に染みる。
宿根木に入ると、佐渡1周線を離れて、狭い昔ながらの家並みが見られる場所へ入っていきます。
これがまぁ、迷路の様でして、どっちだよ!?と思いながら小道を進む。
ええい!ままよ!と進んで、最短ではなかったけど、再び佐渡1周線に戻れました。
海岸線を離れ、高台を進んでいるようです。
幸い、疲労感はあるものの、身体のどこかに走るのが苦痛な痛みが出ているわけでもなく、
すっかり眠気なんて、この時間になると感じなくなっていたので、
急な坂道は無理せず歩くことにしていたものの、それなりに進んでいました。
今回、GPSは持ってないので実際のペースはわかりませんが。
新潟市民にも珍しいものになってしまったはさ木なので、ついつい写真に撮りたくなります。
佐渡は天日乾燥が主流なんでしょうかね??
もしくは天日干しをウリにしているものなのか。
長者ヶ橋の上から深浦です。
橋の向こうにエイドがあるので、走ってないで写真を撮っているのが丸見えなんですが、
まぁ、こんな風景撮らずにはいられませんよね。
14時9分。159.8km第4エイド「深浦展望台」に到着です。
なんてことでしょう、あのテキトースケジュール通りで進んでいます。
ここまでくれば残りはフルマラソンちょっとです。
127のエイドでは「全部歩いても間に合う」と言われてもピンとこなかったんですが、
今度は、もう大丈夫だという安心感がありました。
ということで、ここでゆっくり休むことに。
食べるものをいただいて、飲み物のんで、トイレに行って、ワセリン塗りなおして。
展望のいいところなので、気分も晴れてきます。
ここで夜明けに「フラフラしてますよ」と声をかけてくれたランナーに追いつかれました。
眠気覚ましに走っていたら、彼を追い越していたみたいで。
最初、誰だかわからなかったんですが(失礼)話しているうちにあの彼だとわかり、
おかげで目が覚めました!とお礼を言いました。
ほんと、あそこで声をかけられなかったら、ずっとフラフラしてたんでしょうね。
今、15時だからあと2時間ちょっとで日没かな?
まぁ、真野は無理だとしても、夕日が海に沈むのが見られると良いなー、
そんな呑気なことを考えながら、
よーし、あとフルマラソンちょっと~!とエイドを出発しました。
今回はここまで。
その6に続く ⇒ http://hasekururu4th.blog.so-net.ne.jp/2014-10-03
【NEX-5T】+【E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS】
http://hasekururu4th.blog.so-net.ne.jp/2014-09-27
夜明けを迎えましたが、相変わらず睡魔との戦いでした。
気が付くとセンターラインの方へフラフラと歩いていたり、
ガサガサっという足元の異変に気づいて、ハッとするとガードレールにぶつかる直前だったり・・・
ああ、ガードレールのあるところで良かった・・・・・
後続のランナーに「だいぶフラフラしてるみたいだから気を付けてくださいね!」と声をかけられる。
だよねー、俺も自覚あります。
「なんて自分もそうなんで、走ってるんですけど」と彼は笑って言いました。
・・・・・・なるほど!
夜の間、眠くてフラフラしてたので、これは走らない方がいいだろう、と歩いていたんですが、
むしろ走った方がいいのかもしれない。
よっし、と頭のスイッチを切り替えて、眠くなったら走ることにしました。
日本海を挟んで向こう側にいつもの西蒲三山。
この写真もいっぱい撮ったと思ったんですが、結局、カメラにあったのは1枚だけでした。
西蒲三山がとてもきれいに見えて、そこから左右に続いていく小さな山々も、
見えていたんですが、山のてっぺんだけはっきりみえて、島が浮いているように見えていました。
(これを後で、蜃気楼が見えたと聞いたんですが、蜃気楼とはまた違う気がします)
じつは、昨夜、ヘッドライトを取り出したあたりで、サンバイザーを落としたらしく、
さすがにそんなものの予備は持ってないので、2日目は曇ってくれねーかなと思っていたのですが、
日の出とともに晴れ渡っていく空。
日差しがきついです・・・・・・
さて、走り始めてから、やっと頭がすっきりしてきました。
なーんだー、もっと早くからこうしていればよかったです。
やっぱりランナーだから走っているのが一番いいんですね。
佐渡南岸も、内海府のように多少のアップダウンはありつつも、
ダラダラと長く続く道のりな感じです。
でも、夜と違って、眩しすぎる青空や青い海を見ながらのランなので、
気分的にだいぶ違います。
やっぱり夜走るって大変なんだなぁ、と思い知りました。
海のむこうに灯台。お、あそこがエイドかな??
と、走っていったんですが、それらしき場所がない。
地図を広げてみると、
もう1個先でした。
ちょっとがっくりきたものの、眠気を脱してからは気分よく走れていたので、
さっさと行きますかー。と走り続けます。
7時50分。127.6km地点、第3エイド「多田海浜公園」に到着です。
前日の日中走りながら考えていたところでは、夜のうちにここまで走ってしまって、
ここでのんびり日の出まで休もうかと思っていたんですが、ちょっと遅れてしまいました。
なので、食事と飲み物をいただきながら、食べたら出発するつもり。
笹だんごやらをいただいていると、驚愕の情報が飛び込んできました。
「もうゴールした人がいるって」
・・・・・・ハイ?
あまりにも早すぎて、ホテルの玄関も鍵がかかっていたらしいです。
男性2人の同時ゴールだそうで・・・・・・
しかし、彼らはこのあと22時間どうしていたんでしょう?
「もうここからなら歩いても間に合うよ」
そんな声が聞こえてきました。
確かに残り22時間で80km。普通に歩いても間に合う気がします。
でも、できればもう一晩走るのは避けたいなと思い始めたので、走って再出発。
佐渡の酒といえば「北雪酒造」さんです。
ここでは、試飲もできたりするそうで、中に、いかにもランナーの格好をした人がいたのが見えたんですが、
ビールと違って日本酒は飲めるけど、さすがにマラソン途中で飲む気にもなれず、
スルーです。
参加賞、「越乃寒梅」より「北雪」の方が良くないですか??
寒梅は昔から全国的に有名で、瓶だけでも欲しいという方もいたくらいだそうですから、
他県からいらっしゃる方には寒梅が嬉しいのかもしれませんけどね。
俺はやっぱりどうしても超地元感が・・・・・・その辺のスーパーで買えるし・・・・・・
もちろん「北雪」もスーパーで買えるんですけど。
まだまだ続く佐渡の道。
自販機で飲み物飲みつつ、稲刈りが盛んな田んぼを見ながら、
高いところから見ると棚田になっていてきれいなんだろうなーとか思いを馳せつつ、
テクテク進みます。
走りながら今後のスケジュールを立てる。
昼くらいに小木に着いて、14時には小佐渡南端を回りこんで、日没くらいに真野、
あとはゴールまで、かな。
・・・・・・距離も確認しないで、イメージだけで考えた、まったく根拠もないスケジュールなんですけどね。
佐渡南岸って外海府の海岸線より短いと思ってたけど、じつはそんなに変わらないんですよね。
で、先ほどの127kmのエイドがもうちょっと進んだところのイメージだったんですけど、
実はまだまだ南岸を3分の1くらい進んだ程度のところだったようですね。
赤泊からすぐだと思った小木も、なかなか遠いもんですね。
12時頃に小木に到着です。
おお!?根拠ないのに12時に小木に着いた!と驚きました。
自分でたてたスケジュールに驚いていてどうすんだって感じですが。
「150kmを過ぎましたね!」と追い抜いて行くランナーに声をかけられました。
そうですね、あと少しですね!
・・・・・・あと50だから少しと思えるほど、俺の距離感覚はおかしくなっています。
ほら、4分の1だと思えば少ない気がするじゃないですか・・・・・・
ちょうど佐渡汽船のカーフェリーが入港してきました。
小木に入港するのは、佐渡の小木港と上越市の直江津港を結ぶカーフェリー「こがね丸」です。
新潟~両津の航路しか乗ったことがありませんが、
寺泊~赤泊とか、直江津~小木で佐渡に渡って、観光するのもいいかもしれませんね。
小木には佐渡の名物「たらい舟」があり、ここで乗っていくランナーもいるそうなんですけど、
ちょっと余裕がないのでスルー。
その気になれば、いつでも乗りに来られるし、と思って。
その「その気になればいつでも来れる」が新潟県民にとって、
佐渡を「近くて遠い島」にしている最大の要因な気がしますケド、ね。
小木からはなかなかな登りが待ち構えていました。
だんだんわかってきました、佐渡って4つの先端辺りは非常に起伏が多くて、
その他の海岸線って、ゆるやかなんですね。
ということで、登りながら、小佐渡の南端に近づいてきたのだと、身に染みる。
宿根木に入ると、佐渡1周線を離れて、狭い昔ながらの家並みが見られる場所へ入っていきます。
これがまぁ、迷路の様でして、どっちだよ!?と思いながら小道を進む。
ええい!ままよ!と進んで、最短ではなかったけど、再び佐渡1周線に戻れました。
海岸線を離れ、高台を進んでいるようです。
幸い、疲労感はあるものの、身体のどこかに走るのが苦痛な痛みが出ているわけでもなく、
すっかり眠気なんて、この時間になると感じなくなっていたので、
急な坂道は無理せず歩くことにしていたものの、それなりに進んでいました。
今回、GPSは持ってないので実際のペースはわかりませんが。
新潟市民にも珍しいものになってしまったはさ木なので、ついつい写真に撮りたくなります。
佐渡は天日乾燥が主流なんでしょうかね??
もしくは天日干しをウリにしているものなのか。
長者ヶ橋の上から深浦です。
橋の向こうにエイドがあるので、走ってないで写真を撮っているのが丸見えなんですが、
まぁ、こんな風景撮らずにはいられませんよね。
14時9分。159.8km第4エイド「深浦展望台」に到着です。
なんてことでしょう、あのテキトースケジュール通りで進んでいます。
ここまでくれば残りはフルマラソンちょっとです。
127のエイドでは「全部歩いても間に合う」と言われてもピンとこなかったんですが、
今度は、もう大丈夫だという安心感がありました。
ということで、ここでゆっくり休むことに。
食べるものをいただいて、飲み物のんで、トイレに行って、ワセリン塗りなおして。
展望のいいところなので、気分も晴れてきます。
ここで夜明けに「フラフラしてますよ」と声をかけてくれたランナーに追いつかれました。
眠気覚ましに走っていたら、彼を追い越していたみたいで。
最初、誰だかわからなかったんですが(失礼)話しているうちにあの彼だとわかり、
おかげで目が覚めました!とお礼を言いました。
ほんと、あそこで声をかけられなかったら、ずっとフラフラしてたんでしょうね。
今、15時だからあと2時間ちょっとで日没かな?
まぁ、真野は無理だとしても、夕日が海に沈むのが見られると良いなー、
そんな呑気なことを考えながら、
よーし、あとフルマラソンちょっと~!とエイドを出発しました。
今回はここまで。
その6に続く ⇒ http://hasekururu4th.blog.so-net.ne.jp/2014-10-03
【NEX-5T】+【E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS】