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いわきサンシャインマラソン [フォトラン]

数十年ぶりの大雪で幻の大会となってしまった昨年の「いわきサンシャインマラソン」
あの日、雪に埋もれたいわきで、必ず1年後に帰ってくると決意しました。
それから1年。
今年も日本横断して参加してきました「第6回いわきサンシャインマラソン」
一昨年に続き、2度目の参戦です。
昨年の分も楽しんで走る。という決意のもと、あえて昨年の参加賞Tシャツで走ることにしました。

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いわき陸上競技場がフルマラソンのスタート地点です。

今年は雪はないけれど、サンシャインもありませんね・・・・・・
一昨年は、まさにサンシャイン!という空に、冬場の太平洋側ってこんなに明るいんだって驚かされましたが。
まあ、天気予報はあまり良くはない予報でしたが、
こうしてこの地に再び立てたというだけでも、嬉しいものがあります。

スタート前に、「チームつるかめ」のくまくまさんと現地合流。
そして「くびき野100kmマラソン」で一緒に走った福島県のランナーきみさんと再会。
「ごせん紅葉マラソン」でともに仮装で走り切ったKさんともお会いすることができました。
(「ブログに載せてください」とKさんに言われたのに、
  Kさんの「紅葉マラソンTシャツ」撮り忘れました。スイマセン)
スタート前にラン友さんとエール交換できると、気合が入りますね。

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サンシャインが来ないまま、スタートです。

今回は、2月からフルマラソンに参加しているとはいえ、まだまだオフシーズンのつもりなので、
気持ちよく走れればそれでいいかなーと思っていました。
「サブ4なんてとんでもない!4時間はきりません」
そう断言してスタート。
年内にどこかでサブ4(4時間以内でゴール)やりたいなとは思っていましたが、
まだオフシーズンですからね。

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スタートからしばらくは大渋滞です。
スペースを見つけて他のランナーをかわしつつ、走っていきます。
渋滞にハマって自分のペースで走れないよりは、
とりあえず、かわしながら気持ちよく走るということで。

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最初の2kmだけ渋滞の影響でだいぶ遅いペースでしたが、
そこからはキロ5分ちょうどくらいにペースアップ。
俺にとってはちょっと速すぎるペースですが、気持ちよく走れているので良しとします。

とりあえず海までこの調子で行って、海沿いは沿道の声援を受けながら気持ちよく走って、
小名浜港も沿道にたくさん人がいるから気持ちよく走れるだろうし。
・・・最後の10kmは・・・・・・うーん、あとは根性だな。根性。
後のことは考えないで、今回はとにかく走れるところまで気持ちよく走ることに決まりました。

5kmくらい走ると、ようやく空が明るくなってきました。
いよいよサンシャインか?
と、期待したのですが、結局、ここが一番サンシャインだった時間帯でした。

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上空を飛んでいくモーターパラグライダー。
この大会の名物になっているような気もしないでもないです。
モーターパラグライダーから撮影された映像は、YouTubeで公開されていました。
https://www.youtube.com/watch?v=OdxQgJ2K7wA

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13kmほどで、太平洋に出ます。
一昨年はキラキラ輝く海に、でけーな太平洋!って感じでしたが、
今年はどんよりです。
で、海からの風もちょっと冷たい。

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個人的にここの港周辺の風景が結構好きで、昨年も雪の中わざわざ来ましたし、
いわきに来ると、ここは必ず立ち寄っています。

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最初の折り返し地点がある江名港。
ここの賑やかな応援は大会の名物にもなっていますね。
大漁旗に太鼓の演奏。沿道に集まったたくさんの地元の方々。
たくさんのエネルギーを貰えます。

実は、前夜に真っ暗な中、この江名港まで車で来たのですが、
すでにたくさんの大漁旗が下げられていて、なんも照明もない真っ暗闇の中でしたが、
とても感激したと同時に、しまった、これは大会当日に走ってきて見るべきだったと悔やみました。

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沿岸に建設中の巨大な防潮堤。

内陸から海へ出たあたりまで同じ道を戻り、そこから三崎公園へ向かっていきます。
江名港前、そしてこの折り返しでラン友さんたちとすれ違ってエール交換。
みんな快調に走っているようで、嬉しく思います。

まだまだキロ5分のペースを保ってきましたが、さすがに中間点まで来ると、
そんなペースで長い距離を走ったことがないので、足に疲れが溜まってきたのを感じます。

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そして三崎公園への登りが、このコース最大の坂でもあります。
ぐぬぬ、さすがにしんどいですが、まだハーフを過ぎたばかりですから、弱音も吐いていられません。
この坂には「特産物エイド」が!!
食い気にモノを言わせて、頑張ります。

三崎公園にあるエイドは、いわきの特産物であるイチゴとトマトが大量に振る舞われているのです。
一昨年、イチゴの甘さに感激し、今年もとても楽しみにしていました。
そして、大量のイチゴを前にしてまず1つを口に放り込む。
甘!やっぱり甘!!いわきのイチゴうま!!
とりあえずもう1つつかむ。
ランナーがたくさん来るので、とりあえず離れる。
掴んだ1個を食べる。
うわー、幸せなうまさだー。
この先のテーブルにもあるのかな?今年はカップ入り無いな・・・・・・
と、進みだしたら、エイドなかった。
あああ!?楽しみにしていたのに今年は2個で終了!?
かといって、わざわざ戻るというのも何だったので、(ウルトラなら躊躇なく戻りますが)
写真を撮る間もなく、イチゴ補給終了。

ちなみにトマトは、あまり走っている途中で食べたいと思わないので、
手に取りませんでした。日常生活の中ならトマトも好きなんですけど。

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コースは小名浜港へ。
さすがにキロ5分では走れなくなってきましたが、キロ5分半は維持できているので、
このままいければいいかなーと。
いや、このまま行けたら俺にとっちゃスゲーことだけど。

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「いわきら・ら・みゅう」「アクアマリンふくしま」の周辺は、10kmとハーフの会場であり、
フルマラソンのゴール地点でもありますから、たくさんの人が集まっています。
ゴール地点ですが、とりあえずここは一度通過です。

正直しんどいですし、スタートしてしばらくは温かいかな?と思っていたんですが、
海沿いに出てから、肌寒さも感じます。
汗冷えもあると思いますが。

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コースは工業地帯に突入。
いよいよ30km地点も過ぎ、あとは10kmちょっとでもう終わり~と思えそうですが、
いわきのコースはこの30kmからがクセモノだったりします。
「30kmの壁」なんて言葉もありますし、多くのランナーがここまでにほとんどの体力を使っていると思いますが、
ここから、ながーーーい登り。
一昨年も、ずいぶん苦しめられた記憶があります。
また周辺も工業地帯ですが、周りに何か気晴らしになるようなものが見えるわけでもないので、
そういう意味でも辛いところ。

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しかも雨が降ってきてしまいました。
予報よりもだいぶ早い降り始めです。
降水確率も高くなかったので、雨対策もなにもしてきませんでした。
身体が冷え切って、手先の感覚がなく、ポケットからカメラを取り出すのも一苦労。
取り出したところで、シャッターボタンを押す感覚もなしという。
2月の大会だからグローブ(というか軍手)もやはりしてくれば良かったと思いました。


きっと序盤にここを通っていたら、そんなに苦労をする場所ではないのかもしれません。
距離にしたって、そんなに長いというわけでもありません。
しかし、どこまで続くんだコレ・・・・・・と、果てしなく続くようにさえ思えてきます。

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そしてようやく、34.3kmの第2折り返しに来ました。
折り返すランナーがみんな、やっとここまで来たぞーって感じで、
それを言葉に出すわけではないですが、疲れた顔でわざわざコーンにタッチしていく姿が印象的でした。
もちろん俺も。

残り7km。体力は残っている気がしない。なにより体が冷え切ってどうにもならない。
サブ4は・・・序盤でだいぶ貯金を作ったつもりでいましたが、
えーと、キロ6分で走って行かないと間に合わない?
貯金なし。

折り返しということはつまり、この難儀な工業地帯をまた逆走して、小名浜港に戻るということです。
やっぱり今回はサブ4は諦めだな~

折り返してちょっと登ると、私設のエイドでしょうか?
「暖かいポカリありまーす!」との声。
救世主が現れました。吸い寄せられるようにエイドへ行って、紙コップを受け取りました。
ううう~暖かさが紙コップから手に伝わってきます。
「うどんもありますよ!」
と、目の前に出されたお盆の上に、紙コップに入ったうどんが。
暖かいものが欲しかったので、反射的に受け取りましたが、
さて、箸もなくどうやって食べようか、歩きながら考えて・・・・・・
飲みました。
この度、うどんは飲み物であるということが判明いたしました。

この暖かいポカリとうどんに助けられました。
冷え切った体が温まり、指先の感覚も戻ってきました。
よし、戦おう!
残り7km、キロ6分。行けるところまでそれで行こう。
黙々と坂と戦いました。
最後まであきらめなければ、間に合うかもしれない。

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苦しいエリアをぬけて、小名浜港に近い平坦なエリアへ。
40km地点を過ぎたのに、長いストレートは、果て無く続くように思えてきます。
2kmってこんなに長いっけ?ってくらい、小名浜港が近づいてきません。
視覚的にやられますね。ここのストレートは。

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やっと来ましたゴール。
ゴール手前は大きな水たまりがたくさんできていて、ピョンピョンとジャンプしてかわす。
かわしていたんですが、ええい、もうゴールだ!と、後は構わず突っ切ってゴール。

おねーさんに紙でできたレイを首にかけてもらいました。
あああ、疲れました。
今回は力を使い切った、そう思えます。

タイムは3時間55分55で、なんと初のサブ4達成です。
なんとなんと自己ベストを25分も短縮です。
我ながらビックリです。

中間くらいまでは、当初の目標通り気持ちよく走れましたが、
その先は、身体が冷えたり、コースに苦しめられました。苦しい大会でしたが、
まぁ、いい結果に追われたので、トータルすれば気持ちよく走れたと思います。
さすがに「3時間」という数字を見ると、顔がニマニマしてしまいますわ。
3時間は3時間でも、ほぼ4時間みたいなもんですが。

ラン友さんたちとも、スタート前、コース上、ゴール後とお互いに頑張っている姿が見られ、
ラン友っていいなぁ、とこの度改めて実感した次第です。
みなさん、またどこかの大会で会いましょう!


次のマラソン大会は4月。おそらく参加回数最多の県北での大会でハーフマラソンです。
その前にもう1回雪遊びかな。

【OLYMPUS TG-620】


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