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黒姫高原トレイル [フォトラン]

長野県の信濃町で開催された 「“ROCKIN’ BEAR” モントレイル黒姫トレイルランニングレース(2014)」に
参加してきました。
長野県ではありますが、新潟との県境を過ぎてすぐです。
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平野部は晴れていましたが、山は天気悪そう。

これまで新津丘陵とか、越後丘陵公園でのお手軽なトレラン大会には参加したことがありましたが、
初の本格的なトレラン大会です。
笹ヶ峰まで登るって聞いた時に卒倒しそうになりましたわ・・・・・・
まぁ、一応、野辺山ウルトラで30kmくらいの林道トレイルはやっているのですが。
現地に着いて、周辺の人がほぼ全員、トレランシューズなのに焦る。
持ってないし・・・と野辺山走った靴で来たんですよね。
物販ブースで、超特価のトレランシューズを見つけて、渡りに船!と思ったのですが、
サイズが合わずに断念。
・・・・・・なんでトレランシューズを持ってないかって、サイズの問題もあるんですよね。
長さはいいんですけど、幅が合わないんです俺の場合。

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午前11時スタートです。
俺が出たのはロング36kmの部です。制限時間7時間。
ショート(13km)もあるのですが、どうせ出るなら長い方で。
ロードだったら楽勝な距離と制限時間ですが、トレランとなるとまったく時間が読めません。
一応、制限時間ギリギリの戦いとか避けたかったので、
「目標6時間かなー」と一緒に参加した「チームつるかめ」のくまくまさんに言っておく。
・・・根拠は全くない。

まずはいきなりスキー場のゲレンデ逆走から・・・・・・
もうこの時点でいっぱいいっぱいですよ俺。

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ゲレンデをくるっと4km回って、一度スタート会場に戻ってきたところが最初のエイドです。
この部分いらなくない?と思わずにいられない。
この日のコンディションを確かめるとか、ウォーミングアップみたいな感じでしょうか。

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本格的に山の中に突入していきます。
コースは登山道というか、散策路みたいな狭い道です。
ここをそれなりのスピードで走っているので、足元も注意しなきゃだし、
いくら走りながらとはいえ、ポケットからカメラ出して撮る余裕なし。
追い越せないような狭さですから、後続のランナーさんにも迷惑ですしね。

すでにいっぱいいっぱいで走っており、トレラン気持ちいい!とか思ってる余裕なし。

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大会名物「モンスターヒル」
前日に大会のブログで見て「どひー」と思いましたが、実物はさらに凶悪でした。
ブログに「草刈と木段の整備が完了しました」ってあって、
ああ、急斜面の長い階段なんだな、と思っていたのですが、実際は違っていました。
急斜面は急斜面なんですが、階段ではなく木段なんですね。
滑り止めくらいな丸太が、埋め込まれてるっていうか、
階段っていうか、ハシゴ登っている感じでした。
しかも渋滞しているので、前のランナーが止まると止まるしかなく、
無心でリズムつけて登れば何とかなりそうな気もしたけど、そういうわけにもいかず。
ここで滑り落ちたらシャレにならんと、体重を前にかけてノロノロ進む。

そして再び森の中。
写真も撮らずにすすむ。暗いのでどうしてもシャッタースピードが稼げず盛大にぶれてしまうので、
諦めたのもありますけどね。

下りの岩で足を滑らせ、尻もちをつく感じで転倒。
もう大腿がいっぱいいっぱいで、力が入らずに体制を立て直せなかったっていうか。
なんとか、腕の力で体を起こしましたが、軽く右足首もひねったようで。
ううう、だんだん完走が難しくなっていく。

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おお?前が渋滞ストップしてる。西野発電所の吊り橋だな。
コース説明の際に、吊り橋は2人ずつ渡ってくださいと言われていたその場所。
なぜかって、吊り橋の定員が2名なのです。
ただひたすらに順番が来るのを待つ。10分ほどで順番が回ってきました。
いい休憩だったと思うことにしましょう。

しかし、俺はいい休憩で済みましたケド、
後方のランナーではこの渋滞で50分ほど待たされた結果、
この先の関門で引っかかって失格となってしまったケースがあるようです。
渡る前に後ろを振り返ったら、ものすごい行列ができていたので、
わりと空いている時に到着できて良かったと思いました。

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吊り橋を渡ったら、水力発電所の配管の脇を、ジグザグに登っていきます。
これが結構な急傾斜。
しかも長い・・・・・・すっかり疲れ果ててしまいました。

やっとやっとでこのジグザグ登りを登り切り、平坦な場所になったのですが、
腹はグーグー鳴るし、走る気力も出なくなってきてしまいました。
関門の制限時間が気にかかります。このペースだと、間に合わない可能性もあるなぁ・・・・・・
なんですが、走る力が出てきません。
ハンガーノックかな、と諦めてバックパックからカロリーメイトを取り出し、
かじりながら歩く。

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空腹が満たされると、なんとかゆっくり走れるようになりました。
関門は18kmに15時だったかな?
14時には着きたかったけど、無理そうだし、最低14時半にはと思うけど、
ペースが上がらないので、どうにもならない。
うーん、今回はここまでかなー。
今の俺にはまだこの距離のトレラン大会はムズカシイんだなー、と実感。

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ああー、もうダメー。と思いながらも関門、第2エイドに14時9分に着きました。
間に合いましたね・・・・・・

水分をもらい、バナナで空腹を満たす。
ちょっと休憩。
ここで関門制限時間に間に合っても、あまりギリギリだったらやめようかと思っていました。
なにせここしかリタイヤできる場所がないんですよね。
ここがコースで一番スタート会場が遠いところで、なんとここから先にエイド無し。
最後尾にスイーパーがいるものの、ここでギリギリに出発して途中で制限時間を迎えても、
自力で下山するしかないんでしょう。
深い山の中ですし、天気は崩れていきそうだし、日は暮れていくのです。
そうなると、いつものように「行けるところまで」と出るよりも、
やめるならここで早目に決断をした方が安全です。
うーーーん、と休みながら悩んだのですが、結局、行くことにしました。
残り3時間半で18km。ここからは下りが多いでしょうし、間に合うだろうと。

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「よっし!」とエイドを出た途端に、急な長い階段にだいぶ気力を削がれましたが。

乙見湖ってどこだっけ?と思ったら、前に猿に絡まれた場所でしたね。
今回は、人間がたくさんいるので、猿はいませんでしたけど。

乙見湖を出た頃、ついに雨が降りだしました。
しかし、森の中ということで天然の屋根があるために、全然気にならない程度でした。

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下りメインだろうと思ったのに、エイドを出てからだいぶ登りましたが、
砂利の林道に出てからは安心できました。
もうすっかり、登りは歩いて下りだけ走る感じになっていましたけど。
登りを走っていると、両足の大腿が攣りそうになるので、登りは走れませんでした。

砂利の林道の方が走りやすいので、大変助かりました。
GPS時計を見て残り距離が10km近くなってからは、もうカウントダウン。
ゴール制限時間にはなんとか間に合いそうでホッとします。
そうなってくると、スタート前に根拠なく言った、6時間という目標が浮かんできます。

30kmくらいで、なんとなく見覚えがあるところに出ました。
ああ、ここからはコースを逆走していくんだな。
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ということで、「モンスターヒル」下り・・・・・・
登りもインパクトがありますが、下りも視覚的なインパクトは健在です。

木段は雨と土でさらに滑りやすくなっていますから、一段一段、慎重に下りていきます。
体重は山側にかけて、どうせこけるなら山の方と心掛けて。
俺の前後で「うわぁ!」と転倒する人多数。
そのたびに周辺のランナーが「大丈夫ですか!?」と声を掛け合って、
モンスターな場所ですが、なんか精神的にリラックスして降りられました。

モンスターヒルを下ってからは、また狭い山道に。
しかし、どこにそんな力が残っていたのか、せっせと駆け抜けていきます。
気分も高揚してきて、ここにきてようやく「トレランたのしー!」と思えてきました。
これなら目標の6時間も十分間に合いそうだー。

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楽しく駆け抜けてきたのですが、残り3kmというところで、急な登り・・・・・はうっ
一気に6時間という目標が遠のきます。
もう歩く気力しかない。
登り切ったと思えたあたりからは、かなりきつかったですが、
気力を振り絞ってひたすら走ることに。

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すいません、森の中でシャッタースピードを稼ぐために、露出補正をだいぶマイナスに振っておいたのを、
戻す余裕がありませんでした。

なんとかゴールに帰ってきました。
前後にランナーがいなかったので、「〇番、はせ チームつるかめ!」とアナウンスもしていただけ、
バンザイでゴールしました。
5時間58分と、目標の6時間もどうにか達成することができました。
くまくまさんも1時間前にはゴールしていたようで、スイマセン、雨の中お待たせしました・・・

初の本格的なトレラン大会参戦。
まだまだきっついなーと思いました。これでもだいぶ「走れる」大会だったらしいのですが・・・・・・
今後も、機会を見てはちょこちょことトレランに顔出していきたいと思います。

今回、ゲレンデやだー!と思ったんですが、
今度出る大会も、なんかゲレンデだった気がします・・・・・・汗

【OLYMPUS TG-620】


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