FUJI5LAKES 4 [フォトラン]
「その1」から読むのはコチラから
→ http://hasekururu4th.blog.so-net.ne.jp/2015-04-25
本栖湖~
本栖湖に行くのは5LAKESのランナーのみ。
幸い下り坂なことにホッとするが、1周してまたここに戻ってくることを考えると、
気持ちが萎えてくる。
足が重くて、下りだって進むのがやっとだ。
折り返してくるランナーも、黙々と登ってくるが、中には、
「ファイト!!ファイト!!」
とすれ違うランナー全員に、両の拳をグッと握り、某暑い元テニス選手ばりにエールを送りながら、
登ってくるランナーもいる。
前日に下見に来た時に、この看板を見てげんなりしたものだが、
実際にくると、辛さ倍増。
道路を横断するのに地下道を使うのだけど、わずかとはいえ登り階段がつらい。
12:45 第4関門(75.0km)本栖湖県営駐車場に到着。
制限時間の45分前。苦しかったけど、十分に余裕はあるようです。
ここで2度目のトイレ休憩。ここは5LAKESのランナーしか来ないので、
トイレは余裕があります。
そして2か所目のトランジット(荷物預け)受け取りポイント。
次の関門は98kmに16:25か。23kmを3時間半。
・・・・・・余裕が・・・いや、きわどいか?
もう、気持ち的にはこの辺でいっぱいいっぱいだったのかもしれない。
焦りがまたプレッシャーになっている。
急がんば・・・とエイドを出ようとしたら、スタッフの人に、
「マイペースでね」と送られる。
ああ、そうだ、一歩一歩確実に進めばいいんだ。
ちょっと冷静さを取り戻した。
樹海を進み、湖畔を進み、とりあえず五湖は全部来れたので、
次の目標は98km関門突破だな。
ここの関門の制限時間は、俺の100kmの自己ベストより30分も早いのだ。
なんとか、そこは越えたい。
そう思うが、もう足がいっぱいいっぱいだった。
あと少しでエイドというところで、ここまでどうにか走って来たものの、
登り坂で歩き始めたら、再び走り出すきっかけをつかめずに、
ズルズルと歩き続けてしまう。
ああ、足がしんどい。
コースのほぼ最奥になるでしょうか、本栖湖の「千円札の富士の絵」スポットに来ました。
本番でも結局、ここで富士山は見られず。
エイドで給水。相変わらずノドが乾くので、2杯がぶ飲み。
身体はいっぱいいっぱい。
ここにはギター片手に中島みゆきの「ファイト」という歌を、
サビの部分だけ延々と繰り返して「ファイト!」とエールを送っている人がいた。
ここより前の地点でも、撤収しているところを見かけていたので、
移動しながら、こうしてエールを送り続けているんだろう。
歌を聴きながら、ここで終わる気になったらだめだ、戦おうと思った。
湖畔は続くよどこまでも。
戦おうと思ったが、ぱたりと足が止まって立ち止まってしまった。
立ち止まってはダメだと、走り始め、歩き、また立ち止まってしまう。
歩いている俺はどんどん追い抜かれていく。
身体が動かない。ダメだ~~
先ほどのエイドを思い出す。俺、戦えてないよなぁ。
Facebookに書き込まれている応援のコメントを思い出す。
みんな応援してくれているのになぁ・・・・・・
こんなじゃ、みんなに申し訳ないなぁ。
このまま終わりたくないが、身体が動かない。
結局、本栖湖の半周はほとんど歩いて、先ほど75km関門だったエイドに戻ってきた。
時間も時間なので、もうランナーもまばらだ。
そういえば、痛み止め持ってたよなぁ。
普段は持っていないものの、出発前にたまたま見つけ、
使わないと思いつつも、一応、持ってきたので、ポーチに入れておいた。
これまで、ウルトラを走っても痛み止めを飲んだことはない。
というより日常生活においても痛み止めを飲んだことがない。
試しに飲んでみるか・・・?と、エイドの水で飲んでみた。
エイドを出たところで、路上に出て声援を送っていた方に、
「がんばって」と声をかけていただいた。
が、この日の俺は、ノドの渇きから全然声が出せず、この方に限らず、
ここまで「ありがとう」と返すことができずに、軽く会釈するか、手を上げるしかできなかった。
「でも、もうがんばる力もないか」
すれ違いざまにそう言われた。言われても仕方なかった。
でも、スイッチは入った。
痛み止めが効き始めるまで、まだ時間がかかる。
でも、もうしばらくすれば痛みが引く。そこまで走ろう。
精進湖から本栖湖までは下ってきたので、今度は登りだ。
駆け上がることはできないけど、なんとか力を振り絞って、歩かずに登った。
精進湖民宿村。
なんとなく、痛み止めが効いてきた気がする。
平坦なので、なんとか走って通過する。
下りながら、ここの登りは歩いていいことにしよう、と思った長い登り。
時計を見ると、次の制限時間はかなり厳しい感じだ。
足も厳しいが、これが「痛み止めが効いている」っていう状態なんだろうな、
という気がしてきた。
よし、ここは走って登ろう。
次の関門で終わるにしても、辛くて歩いて何もしなかったら、ただの負け戦だ。
ここを走らなかったら「頑張ったけどダメだった」と言えない。
足元だけを見て、とにかく進んだ。
どうにか走って登りきった。
そこからも、ペースは7分台だけど、とにかく走った。
あの「吉田うどん」のエイドに戻ってきたら、たくさん置かれている。
時間が気になりつつ、食べないで通過するのも・・・と思って、
食べ始めたのだけど、ノドを通らない。
しかも盛りがいい。
申し訳ないけど、少しだけうどんを食べ、塩分補給に汁だけ飲み干して、
リスタート。
時計を見る。ギリギリだなぁ・・・・・・
でも、ずっと下り坂だから、なんとか走って行けば。
西湖の手前で、来た道とは違う道に曲がる。
・・・・・・登りかー!
でも、ここまできたら登らないわけにはいかない・・・・・・
さっきの坂の要領で、とにかく登ることだけ考えよう。
時計は98kmをすでに表示しているが、ここまで公式とGPSに誤差が1kmくらいできている。
間に合うと信じて登った。
目の前に計測マット。
やった!98km関門間に合った!
「関門は2km先だよー」
・・・・・・え!?2km!?
(注・どうやら2kmとは言わなかったらしいけど、俺には2kmに聞こえたのです)
え、なに?100kmが関門なの!?
時計は残り時間ギリギリだ。間に合わないけど、走るしかない。
コースはまだまだ登り。
やだやだ、終わりたくない。
必死こいて登った。
16:20 第6関門(98.9km)西湖公民館到着。(第5関門はありません)
制限時間5分前。それでも通過は通過です。
事前にもらっていたパンフレットに書かれていた関門は98km。
そこから1km近く遠い・・・・・・
あとで、写真を見返してみたら、前の関門の看板には「次の関門98.9km」と書かれていました。
俺の確認不足ですかね。
ま、5分前だって、100kmの自己ベスト更新には違いない。
ここは「?エイド」と書かれた、お楽しみがあったはず。
「シュガーレスのカフェオレでーす」
え、それがハテナのお楽しみ??いらん・・・・・・
ホントは、「うまい棒」だったらしいのだけど、俺が来た時にはすでに品切れだったのか?
・・・「うまい棒」でもいらんけど・・・・・・
昨年は「チキンラーメン」だったようで、期待してきたんですが。
次の関門は113kmに18:15。もう歩いた時点で終わりだな。
給水だけして、とっととリスタート。
この先、走るのに精いっぱいで、ほとんど写真がありません。
薄暗くなっていく西湖湖畔。
なんとか、リズムを作って一定のペースで進んでいく。
いっぱいいっぱいすぎて、いつもは色々考えながら走っているのだけど、
頭も回らないし、ただただ進むことだけで精一杯。
ここまで来たら、完走したいじゃないか。
完走したい、完走したい。それだけ考えて進む。
どうにか河口湖も走り抜け、河口湖大橋まで下りてきたあの坂まで戻ってきました。
今度はここは登りです。
ゴールの富士北麓公園まで7kmくらいでしょうか。
戻って来たぞ、富士山!
もう痛み止めの効果はほとんどない気がしていましたケド、
服用間隔が短すぎるので、もう1回分持っていたけど飲めません。
まだわずかながら時間にはゆとりがある。
歩かなければ希望はある。
信号ストップがもどかしい・・・・・・
息がきれる。
ダメかー?いやいや、ここまで来たら・・・・・・
しかし、ここでしゃっくりが出始め、それが止まらない。
そんななので、走ることがままならない。
仕方なく歩く。
時計は進む。
せめてダメならダメで走って終わりたい。
しゃっくりが出て走れない。
時計は進む。
18:15
この先の第7関門の制限時間となりました。
関門までもう少しだというのに、これで終了です。
しゃっくりが止まらない。
歩き始めたら、まっすぐ歩けないわ、足の痛みが出てくるわ。
関門まで行かないといけないのに、なかなか前に進めない。
どうにか、しゃっくりしながら歩いて第7関門河口湖ステラシアター(113.1km)。
制限時間を11分過ぎて到着。
「はい、ここが関門だよー。まぁ、もう走れないけどね」
・・・・・・心の中で「わかってます」と思うので精いっぱいだった。
痛む足で、関門のエイドに行くと、ボランティアの高校生が、
「おつかれさまー!」と元気よく迎えてくれた。
どこのエイドに行っても、高校生の元気な声に救われた。
収容バスで、富士北麓公園へ。
ゴールゲートを次々にランナーがくぐっていた。
俺はここまでたどり着けなかったな。
フィニッシュの制限時間19時を過ぎても、ランナーが走ってきた。
俺がしゃっくりで走れなくなった頃、前後を走っていたランナーも、
ここまで走ってきていた。
悔しいという感情も、身体がいっぱいいっぱいでわいてこなかった。
ただ、ぼーっと見ていた。
一応、最後の坂までは戻ってきたので、まるで完走しているかのようなルートログ。
(文字は俺が追加しています)
今回の118km男子の完走率は57.32%(速報値)と、結構厳しい数字だと思います。
100kmマラソンを3戦続けて完走をしてきて、
今年、フルマラソンでサブ4を達成し、どうも目標に欠けていた今。
富士五湖を走ってみて、まだまだ走力が足りないと思えました。
ウルトラマラソンを目いっぱい楽しむには、
俺は、まだもう少し速くなる必要がありそうです。
精神的にも、もっともっとタフにならなくてはいけないと思います。
今回は、自分を信じるということが、言うのは簡単で、
実際にはどれだけ難しいか、思い知った118kmでした。
富士五湖118kmは完走できませんでした。
やっぱり完走できなかったのは残念だけど、
これをきっかけに、また前に進めばいいかなと思います。
人にそう言うのは簡単だけど、なかなか自分では納得できないんだけどね。
今回の挑戦は、けして無駄じゃなかった。
さて、次のウルトラマラソンに向けて、頑張っていきますか。
完走してない大会レポで申し訳ないです。
完走してないと、俺の苦しかったレポにしかならないのがね・・・・・・
【OLYMPUS TG-620】
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本栖湖~
本栖湖に行くのは5LAKESのランナーのみ。
幸い下り坂なことにホッとするが、1周してまたここに戻ってくることを考えると、
気持ちが萎えてくる。
足が重くて、下りだって進むのがやっとだ。
折り返してくるランナーも、黙々と登ってくるが、中には、
「ファイト!!ファイト!!」
とすれ違うランナー全員に、両の拳をグッと握り、某暑い元テニス選手ばりにエールを送りながら、
登ってくるランナーもいる。
前日に下見に来た時に、この看板を見てげんなりしたものだが、
実際にくると、辛さ倍増。
道路を横断するのに地下道を使うのだけど、わずかとはいえ登り階段がつらい。
12:45 第4関門(75.0km)本栖湖県営駐車場に到着。
制限時間の45分前。苦しかったけど、十分に余裕はあるようです。
ここで2度目のトイレ休憩。ここは5LAKESのランナーしか来ないので、
トイレは余裕があります。
そして2か所目のトランジット(荷物預け)受け取りポイント。
次の関門は98kmに16:25か。23kmを3時間半。
・・・・・・余裕が・・・いや、きわどいか?
もう、気持ち的にはこの辺でいっぱいいっぱいだったのかもしれない。
焦りがまたプレッシャーになっている。
急がんば・・・とエイドを出ようとしたら、スタッフの人に、
「マイペースでね」と送られる。
ああ、そうだ、一歩一歩確実に進めばいいんだ。
ちょっと冷静さを取り戻した。
樹海を進み、湖畔を進み、とりあえず五湖は全部来れたので、
次の目標は98km関門突破だな。
ここの関門の制限時間は、俺の100kmの自己ベストより30分も早いのだ。
なんとか、そこは越えたい。
そう思うが、もう足がいっぱいいっぱいだった。
あと少しでエイドというところで、ここまでどうにか走って来たものの、
登り坂で歩き始めたら、再び走り出すきっかけをつかめずに、
ズルズルと歩き続けてしまう。
ああ、足がしんどい。
コースのほぼ最奥になるでしょうか、本栖湖の「千円札の富士の絵」スポットに来ました。
本番でも結局、ここで富士山は見られず。
エイドで給水。相変わらずノドが乾くので、2杯がぶ飲み。
身体はいっぱいいっぱい。
ここにはギター片手に中島みゆきの「ファイト」という歌を、
サビの部分だけ延々と繰り返して「ファイト!」とエールを送っている人がいた。
ここより前の地点でも、撤収しているところを見かけていたので、
移動しながら、こうしてエールを送り続けているんだろう。
歌を聴きながら、ここで終わる気になったらだめだ、戦おうと思った。
湖畔は続くよどこまでも。
戦おうと思ったが、ぱたりと足が止まって立ち止まってしまった。
立ち止まってはダメだと、走り始め、歩き、また立ち止まってしまう。
歩いている俺はどんどん追い抜かれていく。
身体が動かない。ダメだ~~
先ほどのエイドを思い出す。俺、戦えてないよなぁ。
Facebookに書き込まれている応援のコメントを思い出す。
みんな応援してくれているのになぁ・・・・・・
こんなじゃ、みんなに申し訳ないなぁ。
このまま終わりたくないが、身体が動かない。
結局、本栖湖の半周はほとんど歩いて、先ほど75km関門だったエイドに戻ってきた。
時間も時間なので、もうランナーもまばらだ。
そういえば、痛み止め持ってたよなぁ。
普段は持っていないものの、出発前にたまたま見つけ、
使わないと思いつつも、一応、持ってきたので、ポーチに入れておいた。
これまで、ウルトラを走っても痛み止めを飲んだことはない。
というより日常生活においても痛み止めを飲んだことがない。
試しに飲んでみるか・・・?と、エイドの水で飲んでみた。
エイドを出たところで、路上に出て声援を送っていた方に、
「がんばって」と声をかけていただいた。
が、この日の俺は、ノドの渇きから全然声が出せず、この方に限らず、
ここまで「ありがとう」と返すことができずに、軽く会釈するか、手を上げるしかできなかった。
「でも、もうがんばる力もないか」
すれ違いざまにそう言われた。言われても仕方なかった。
でも、スイッチは入った。
痛み止めが効き始めるまで、まだ時間がかかる。
でも、もうしばらくすれば痛みが引く。そこまで走ろう。
精進湖から本栖湖までは下ってきたので、今度は登りだ。
駆け上がることはできないけど、なんとか力を振り絞って、歩かずに登った。
精進湖民宿村。
なんとなく、痛み止めが効いてきた気がする。
平坦なので、なんとか走って通過する。
下りながら、ここの登りは歩いていいことにしよう、と思った長い登り。
時計を見ると、次の制限時間はかなり厳しい感じだ。
足も厳しいが、これが「痛み止めが効いている」っていう状態なんだろうな、
という気がしてきた。
よし、ここは走って登ろう。
次の関門で終わるにしても、辛くて歩いて何もしなかったら、ただの負け戦だ。
ここを走らなかったら「頑張ったけどダメだった」と言えない。
足元だけを見て、とにかく進んだ。
どうにか走って登りきった。
そこからも、ペースは7分台だけど、とにかく走った。
あの「吉田うどん」のエイドに戻ってきたら、たくさん置かれている。
時間が気になりつつ、食べないで通過するのも・・・と思って、
食べ始めたのだけど、ノドを通らない。
しかも盛りがいい。
申し訳ないけど、少しだけうどんを食べ、塩分補給に汁だけ飲み干して、
リスタート。
時計を見る。ギリギリだなぁ・・・・・・
でも、ずっと下り坂だから、なんとか走って行けば。
西湖の手前で、来た道とは違う道に曲がる。
・・・・・・登りかー!
でも、ここまできたら登らないわけにはいかない・・・・・・
さっきの坂の要領で、とにかく登ることだけ考えよう。
時計は98kmをすでに表示しているが、ここまで公式とGPSに誤差が1kmくらいできている。
間に合うと信じて登った。
目の前に計測マット。
やった!98km関門間に合った!
「関門は2km先だよー」
・・・・・・え!?2km!?
(注・どうやら2kmとは言わなかったらしいけど、俺には2kmに聞こえたのです)
え、なに?100kmが関門なの!?
時計は残り時間ギリギリだ。間に合わないけど、走るしかない。
コースはまだまだ登り。
やだやだ、終わりたくない。
必死こいて登った。
16:20 第6関門(98.9km)西湖公民館到着。(第5関門はありません)
制限時間5分前。それでも通過は通過です。
事前にもらっていたパンフレットに書かれていた関門は98km。
そこから1km近く遠い・・・・・・
あとで、写真を見返してみたら、前の関門の看板には「次の関門98.9km」と書かれていました。
俺の確認不足ですかね。
ま、5分前だって、100kmの自己ベスト更新には違いない。
ここは「?エイド」と書かれた、お楽しみがあったはず。
「シュガーレスのカフェオレでーす」
え、それがハテナのお楽しみ??いらん・・・・・・
ホントは、「うまい棒」だったらしいのだけど、俺が来た時にはすでに品切れだったのか?
・・・「うまい棒」でもいらんけど・・・・・・
昨年は「チキンラーメン」だったようで、期待してきたんですが。
次の関門は113kmに18:15。もう歩いた時点で終わりだな。
給水だけして、とっととリスタート。
この先、走るのに精いっぱいで、ほとんど写真がありません。
薄暗くなっていく西湖湖畔。
なんとか、リズムを作って一定のペースで進んでいく。
いっぱいいっぱいすぎて、いつもは色々考えながら走っているのだけど、
頭も回らないし、ただただ進むことだけで精一杯。
ここまで来たら、完走したいじゃないか。
完走したい、完走したい。それだけ考えて進む。
どうにか河口湖も走り抜け、河口湖大橋まで下りてきたあの坂まで戻ってきました。
今度はここは登りです。
ゴールの富士北麓公園まで7kmくらいでしょうか。
戻って来たぞ、富士山!
もう痛み止めの効果はほとんどない気がしていましたケド、
服用間隔が短すぎるので、もう1回分持っていたけど飲めません。
まだわずかながら時間にはゆとりがある。
歩かなければ希望はある。
信号ストップがもどかしい・・・・・・
息がきれる。
ダメかー?いやいや、ここまで来たら・・・・・・
しかし、ここでしゃっくりが出始め、それが止まらない。
そんななので、走ることがままならない。
仕方なく歩く。
時計は進む。
せめてダメならダメで走って終わりたい。
しゃっくりが出て走れない。
時計は進む。
18:15
この先の第7関門の制限時間となりました。
関門までもう少しだというのに、これで終了です。
しゃっくりが止まらない。
歩き始めたら、まっすぐ歩けないわ、足の痛みが出てくるわ。
関門まで行かないといけないのに、なかなか前に進めない。
どうにか、しゃっくりしながら歩いて第7関門河口湖ステラシアター(113.1km)。
制限時間を11分過ぎて到着。
「はい、ここが関門だよー。まぁ、もう走れないけどね」
・・・・・・心の中で「わかってます」と思うので精いっぱいだった。
痛む足で、関門のエイドに行くと、ボランティアの高校生が、
「おつかれさまー!」と元気よく迎えてくれた。
どこのエイドに行っても、高校生の元気な声に救われた。
収容バスで、富士北麓公園へ。
ゴールゲートを次々にランナーがくぐっていた。
俺はここまでたどり着けなかったな。
フィニッシュの制限時間19時を過ぎても、ランナーが走ってきた。
俺がしゃっくりで走れなくなった頃、前後を走っていたランナーも、
ここまで走ってきていた。
悔しいという感情も、身体がいっぱいいっぱいでわいてこなかった。
ただ、ぼーっと見ていた。
一応、最後の坂までは戻ってきたので、まるで完走しているかのようなルートログ。
(文字は俺が追加しています)
今回の118km男子の完走率は57.32%(速報値)と、結構厳しい数字だと思います。
100kmマラソンを3戦続けて完走をしてきて、
今年、フルマラソンでサブ4を達成し、どうも目標に欠けていた今。
富士五湖を走ってみて、まだまだ走力が足りないと思えました。
ウルトラマラソンを目いっぱい楽しむには、
俺は、まだもう少し速くなる必要がありそうです。
精神的にも、もっともっとタフにならなくてはいけないと思います。
今回は、自分を信じるということが、言うのは簡単で、
実際にはどれだけ難しいか、思い知った118kmでした。
富士五湖118kmは完走できませんでした。
やっぱり完走できなかったのは残念だけど、
これをきっかけに、また前に進めばいいかなと思います。
人にそう言うのは簡単だけど、なかなか自分では納得できないんだけどね。
今回の挑戦は、けして無駄じゃなかった。
さて、次のウルトラマラソンに向けて、頑張っていきますか。
完走してない大会レポで申し訳ないです。
完走してないと、俺の苦しかったレポにしかならないのがね・・・・・・
【OLYMPUS TG-620】
2015-04-29 23:44
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