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くびき野100km その3 [フォトラン]

その1はコチラから
http://hasekururu4th.blog.so-net.ne.jp/2014-10-14

PA120097.JPG

70kmからはオマケの峠越え。
前回は、峠越えが4つと聞いていてやっと終わったと思っていたのに、
次のエイドが峠ってどーゆーこと!?と、面食らった場所。
佐渡1周走っている時に、くびき野に出たっていう方と走りながら話してたんですが、
「あの低いんだけど、地味に長く登るのが辛くて心折れました」って聞いて、
わかりますわかります。って激しく同意してきた場所です。
写真ではまっすぐ道が延びているようですが、写真右側の山の斜面まで大回りで登っていくのです。

この場所は大変なんだよなぁ・・・という気持ちが俺の足を鈍らせたのかもしれません。
先行して登っていくKimiさん。追いつかねぇ・・・・・・
歩きたくなったりしてきたんですが、前を行くKimiさんを見ると、
うぬぬ、Kimiさんが走っているのに、俺が歩くわけにはいかねぇ!と踏ん張りました。
なんとか頂上手前のエイドで追いつきました。
・・・追いついたっていうかKimiさんが給水に止まっていたんですけどね。
「歩くと走りだしが辛くない?」「長い登りの内、1つくらい全部走って登りたかった」
・・・つ、つえぇ・・・・・・

負けてらんね!と、オマケの峠を走って登りきり、あとはほぼ平地だけ。

PA120099.JPG

前回は、この辺、歩いたら間に合わない・・・って、
前を走っているランナーに合わせて、下を向いてただただ走って前進することだけを考えてたよなぁ。

今回は、疲労感はもちろんありますが、どこかに痛みがあるわけでもなく、
制限時間を気にするわけでもなく、走っていきます。

右奥に見えるのは米山です。
スタートするときは、遠くに小さく見えていたんですが、こんなに大きくなっちゃって。

PA120101.JPG

2つ目のトランジット受け取り所、吉川区総合事務所に到着です。
袋を受け取って、アミノ酸ゼリー2つ目を注入。
そして、靴下を交換。
そばをいただいて、ストレッチして。
次の関門の閉鎖時間をチェックすると、だいぶ余裕があります。
ゴールまでで考えると残り22kmを3時間半。
・・・・・・あれ?意外と残り少ない??
前の関門の時から思っていたんですが、関門を考えると余裕なんだけど、
ゴールまであと・・・って考えると、余裕がないんですよね。

・・・・・・まぁ、目の前の関門を1つずつクリアしていけば、間に合うだろう。
今回は、精神的にとてもポジティブでした。
大丈夫、余裕、数えきれないほど使った言葉です。
それに、俺の目標は13時間ぎりですから、元々、ゴール制限の30分前にゴールすればいいのです。

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85kmの関門までは、歩道の狭い道路を走っていきます。
日の出前にスタートしたのに、だいぶ日も傾いてきました。

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国道8号を横断する前に信号につかまる。

信号を渡ると、上り坂。
そして、85kmの第4関門、柿崎区総合事務所です。
・・・写真撮ってなかった・・・
もう、ここまで来たら、止まってじっくり補給よりは、残り15kmいっちゃいましょう!
って感じで軽く給水だけして通過。

PA120113.JPG

前回は、もうこのあたりで暗くなってしまったんだよなぁ。
あ!?
そういえば第4関門で反射タスキもらわなかった。いや、配ってなかった・・・
ある程度の時間を過ぎると反射タスキを渡されるのですが、
まだ配ってないってことは、それだけ速く進んでいるということです。
それにしても、ここを明るい時間に走れるなんて、すっげー幸せ!!

PA120109.JPG

日本海に出ました。
前回は、どこから海岸線だったのかわかりませんでしたが、
今年は、海に沈んでいく太陽を見ることができました。
その風景もとてもとても素敵でした。
いい時間に海岸線に着いたものです。

PA120116.JPG

さすがに明るいうちのゴールはなりませんでしたね。

きっと「チームつるかめ」の新潟マラソン打ち上げが、今頃盛り上がっているんだろうなぁ。
「明るいうちにゴールしたら駆け付けます」なんて冗談で言っていたんですが、
まぁ、さすがにそれは無理でしたね。

Kimiさんが「最後に工程図でギザギザしてるところがあるけど、どの辺から?」と。
ん?もう始まってますよ。ここがそのギザギザです。
Kimiさん大層驚かれたようでした。
結構、この90km前後の細かいアップダウンは、ジワジワと来る感じでツライところなんですが、
まったく気になってないようでしたね。

PA120117.JPG

17:25 92km 最終関門 大潟老人福祉センターに到着です。
前の関門で反射タスキをもらわなかったので、
今回はないものかと思ったら、ここでもらいました。

各地のレストエイドで、様々な汁物で出迎えてくれるのですが、
このでは「海賊汁」がふるまわれていましたが、おなかいっぱいで手が出ませんでした・・・・・・
むむむ、不覚です。

・・・・・・こうして振り返ってみると、見事に30分前くらいで通過してきているんですね。
当日は、過ぎた関門のことなど気にしない、と思って、全然計算してこなかったんですが。
前回は閉鎖3分前での通過で、閉鎖される瞬間を見てしまった場所でしたが、
相変わらず今回は関門は気にしないです。
ここまで来たら、完走は間違いないですしね。
残り10kmをきっています。あとはゴールするだけ!

PA120118.JPG

誘導に立っているボランティアのスタッフはもちろん、
民家の玄関先に住民の方々が立っていて、声援を送ってくれます。
最終関門を過ぎたら「ありがとうラン」だ!と決めていたので、
「お疲れ様です!」と「ありがとうございます!」を言いながら走ります。
まだ暗くなったばかりというのもあってか、すごい人数でした。
くびき野は沿道の声援がホントに多い。
だから頑張れるし、気持ちもいいんです。

Kimiさんは、最終関門を過ぎたところで、完全に先行。
暗くなっていく中、残りわずかだからKimiさんに喰らいつくぜ・・・・と、
残っている力を使い切る気持ちで追いかけるのですが、どんどん小さくなる細い背中。
時計が表示する1キロのペースが6分台前半。
こんなペースで走っているのに追いつかねぇのか・・・・・・
90kmを過ぎてこんな速いペースで走れる俺に、これまでの積み重ねの成果を感じましたけど。
それでも追い付かないのね。
行けー!そのまま突っ走って初完走してしまえー!とエールを送る。

PA120119.JPG

再び国道8号横断で信号につかまる。
幹線道路での信号ストップなので、長い中断をさせられます。
ここでKimiさんの追撃は諦めました。

そして再スタート。
前回は信号でつかまって、またすぐに踏切で長い貨物列車の通過を待たされたのですが、
今回は国道だけで良かったです。

PA120121.JPG

残り5kmくらいからは、コース上に投光器が並べられてランナーを出迎えてくれます。
これがなかったら、暗い田んぼの中の道はツライところです。

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97.1kmの最終エイドを通過です。

PA120124.JPG

「あの明かりがゴールだよ!」
投光器の明かりとは色の違う、照明がコースの先に見えてきました。

この辺りが、前回、制限時間を勘違いしていて失格を言い渡された場所です。
あの時は暗闇の中で正確な距離がわからず、98は過ぎてたと思うんだけど・・・・・・
という感じだったのですが、今回、98kmまでは走っていたと確認しました。

と、残る力を振り絞って走っていたら、呼吸が苦しくなってきました。
どうも短く息をし過ぎたようで、全然、息が整いません。
ここまできて・・・・・・
仕方なく、走るのをやめました。
とりあえず息を整えないと・・・と、ウエストポーチからキャラメルを取り出して、
ちょっと空いたと訴えてくる小腹を黙らせるのと、息を整えることに専念して歩く。
ここまで来たら完走は間違いない。
もう歩いてゴールするか?
キャラメルなめながら歩きます。
その横を、ランナーが懸命に駆け抜けていきます。
完走できればいい。いいんだけど、いいのかな?
目標の13時間ぎりはどうなるんだろう??
能登すずでも13時間ぎりを目指してきて、最後の最後で諦めたんだった・・・・・・
いいのかな?いいのかな??

・・・・・・うーん。
やっぱり、ここまで来たら、
走らないわけにはいかんよね!
きっと、前回ここで失格になった俺の亡霊につかまったんだと思います。
キャラメルをなめきったところで、亡霊を振り払って再スタート。
最後の最後まであきらめるわけにはいきません。

で、13時間ぎりまで残りどれだけ時間があるんだっけ?
99km地点の看板を過ぎました。
いいや、もう時計なんて見ない。ゴールするだけだ。

沿道の方々にありがとう!と言いながら、ひたすら走ります。
呼吸も平静を取り戻しました。
「ここを曲がったらゴールだよ!」

PA120125.JPG

曲がった先に、ゴールが見えました。
このゴール前に曲がり角があるのニクイよね。野辺山もそうだったけど。
ゴールゲートが見えた時の感動ったらありません。
もしかしたら俺の場合、ゴールした時より、この時の方が感動が強いかも。

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レッドカーペット。
左右に立った人たちに「ただいまー!」って言いながらハイタッチしてゴールゲートへ。

PA120128.JPG

オニギリさんに続いて、ゴール!!!

記録は12時間56分35でした。
サブ13も達成。
そして何より、くびき野リベンジ達成!!


ゴール後、中学生に案内されて椅子に座る。
くびき野ってすごいんです。
「毛布持ってきます!」「飲み物いりますか?」「完走証持ってきます!」
「トン汁いりますか?」
1人の中学生が専属で付いてくれて至れり尽くせり。
あ、ありがたいけど、先にゴールしているKimiさんを探しにも行きたい。
でも、色々取りに行ってくれた中学生が戻ってくるまで動けない。
いや、きっとあちらも、同じ状況か、と一通りおもてなしを受けることにしました。

その後、Kimiさんと合流。
祝100km初完走です。
「チームはせ」お互いに頑張りました。
今回はKimiさんのおかげで走れたと思う部分も多いです。
話すことでいい気分転換もできましたし、苦しいところで踏ん張れました。
俺がもっと引っ張っていけるランナーだと良かったんですが、
まぁ、いいガイド役くらいは務まったようで良かったです。
たった2人の「チームはせ」今回がチームとして初戦でしたが、
ナイスチームワークでした。しっかりチームしてましたね。
またチームで走れる機会を楽しみにしています。
ありがとうKimiさん。

PA120133.JPG

「第10回えちごくびき野100kmマラソン」
今回も走っていてとにかく気持ちのいい大会でした。
秋晴れの空もちょうどいい感じで走りやすかったですしね。
・・・暑かったという感想もチラホラみますけどね。

エイドも充実していますし、応援も熱い。
山の中、道端で座っているじーちゃん、ばーちゃんの応援も嬉しかった。

今回で完走は果たしましたが、また次回ももちろん参加したいと思います。
これまでの100kmウルトラ参加の中でも、今回はベストな走りだったと思うんですが、
それでも制限時間の30分前。
(きっちりゴールでも30分前・・・・・・)
走りやすくて、気分もいいけど、やっぱり13時間半の大会は厳しいですね。

次回は、今回よりもさらに余裕を持って走れるようになって、くびき野に来たいと思います。
では、また2年後に。

【OLYMPUS TG-620】


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銀のねこ

チームはせ、ふたり共に完走おめでとう~!
リベンジ&目標達成もお見事☆
てか、彼女の方は意外と余力残してた感じだよね。(笑)

走力に余裕が出来たら、くびき野も是非仮装で走ってね。^^
私の友人知人は結構仮装で出てるんだよー。



by 銀のねこ (2014-10-16 23:16) 

hase

銀のねこさん>>

ありがとうございます!
銀のねこさんもお疲れ様でした。
さすがにねこさんには追いつかなかったです。

今回、前にねこさんから言われていた、一緒に走る人がいると違うよーって聞いていたのを、実感しました。
確かに精神的にも走りの面でもいろいろとラクでした。

そうみたいですね。ラクラク完走しちゃったって感じに見えます。
たぶんこれからどんどん速くなっていくんでしょうね。
あ、ちなみに人妻ですからね^^;

くびき野で仮装は、まだまだムズカシイなぁ~
それにほら、俺、仮装ランナーじゃないですし。
(まだいうか)
by hase (2014-10-18 01:05) 

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